ネタその1「巨大ロボット」

少年にとって巨大ロボットはロマンであるようです。特に、二足歩行なのは重大な要素らしいです。
僕はそういったハードウェア(?)の部分には興味を持たない子供だったので、ガンダムの話にはついていけないのですが……
僕の記憶にあるロボットアニメといえば魔神英雄伝ワタルでしょうか……。

そんな巨大ロボットをモチーフに、ゲームのシステムの例を一つ考えてみました。
二人のプレイヤーがそれぞれ一体のロボットを使って戦う対戦ゲームです。

イメージ図

このロボットを操作するために、5人のパイロットが必要です。

それぞれのパイロットに、「火力」「守備力」「瞬発力」「持久力」「精密性」の5つと、「体力」の能力値があります。
また、ロボットにも同様に「火力」「守備力」「瞬発力」「持久力」「精密性」の5つと、「体力」があります。

そして、それらの能力値は、体力を除く、それぞれ右腕、左腕、右足、左足、頭の操作を担当するパイロットの持つ対応する能力値を反映します。
つまり、火力の高いパイロットを右腕に、守備力の高いパイロットを左腕に…というように配置するのがベスト、ということになります。

しかし、このゲームでは、パイロットは常に一番得意な部位を担当出来るわけではありません。
パイロットは全部で10人程度いるのですが、戦闘開始時にロボットに乗り込めるのはランダムで選ばれた5人です。 得意分野のみに特化したパイロットばかりを集めて、いざ戦闘となったときに必要なパイロットがいないと、大きな弱点となってしまいます。
また、戦闘の中で、相手はこちらのロボットの部位を攻撃し、その部位を担当するパイロットがダメージを受けて体力がなくなると、そのパイロットは戦闘不能になります。
戦闘が進むか、特定の行動を行うことで、新しくパイロットを呼び出すことができ、希望すれば配置を自由に交代させることができます。 各部位のエキスパートを増やすか、オールマイティのパイロットを多めに用意するか、といった戦略が生まれるのではないでしょうか。

また、各パイロットに特殊技能があります。
例えば、「腕部担当時のみ、炎系遠距離攻撃を反射する」など、相手の戦い方に応じて担当部位を変えるべき場面を用意したり、
「脚部担当でロボットの体力が30%以下のとき、瞬発力50%増加」など、戦闘の場面によって得意部位が変化したり、
「左腕担当時、○○が右腕を担当していれば、守備力50%増加」など、他のパイロットによって性能が変化したりします。

このように、それぞれの状況が絡み合って動的に最適な選択が変化し、あちらを立てればこちらが立たず、というジレンマも生まれるはずです。

もちろん、相手も同様に、組み合わせや状況に応じた組み換えを考慮して攻撃部位や配置を選択しているわけで、これこそが思考型ゲームの醍醐味だと思います。

RPG風味にするか、カードゲームでも実現出来るのではないか、あるいはリアルタイムシミュレーションにし、判断の速さも必要にしてみてもいいかな、と考えています。

実は、「野球の終盤の守備固めの妙を再現したゲームが作れないか」と考えたのがこのアイデアのきっかけで、ロボットになったのは後付だということを最後に明かしておきます。